季節の東洋医学的解説~3月~

季節の東洋医学的解説~3月~

2020-03-23

「3月」

陰陽五行:卯・陰・木・肝
二十四節気:啓蟄(3月5日)
        暖かくなり、冬籠りをしていた虫が出てくる日。
      春分(3月20日)
        昼夜の長さがほぼ同じになる。
雑節:彼岸(春)(3月17日~3月23日)
      春分の日を前後3日間で挟んだ合計7日間を春彼岸といい、先祖のお
      墓参りをする習慣があります。
   *雑節とは日本独自の暦のこと

昼夜の時間が同じになるこの季節は、三寒四温で寒さと暖かさが交互に訪れる日々が続きます。気温の変動が激しく体調を崩しやすいので、より一層体調管理が必要となります。

2月中旬に五行説の「木」に入りましたが、3月も引き続き「木」の影響が強く、「肝」への負担がさらに増してきます。

『春の養生法』は下記のブログに掲載していますので、参考になさってください。

季節の東洋医学的解説~2月~
「2月」 陰陽五行:寅・陽・土または木・脾または肝二十四節気:立春(2月4日)         この日から暦の上では春となります。      雨水(2月19日)…
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養生のポイント

  • 春は気血の巡りが良くなるため、身体の活性化を阻害しないようにすることが大事です。それには「辛味+苦味」の組み合わせが良いとされています。辛味は上へ発散する作用があり、苦味は下へ降ろす性質があるため、この二つの組み合わせが気血の巡りを良くすると言われています。
      *トウガラシなどの激辛食材は体を温めすぎるため、程ほどに抑えるようにしましょう。

  • 「肝」の働きが盛んになりすぎると、「脾」を攻撃することがあります。ストレスが増えると胃が痛くなること、ありますよね。「脾」を養うのは「甘味」なので、適度な甘味を摂るのが良いとされます。ここでいう「甘味」は人工的なお菓子等ではなく、天然の自然な食品(フルーツなど)を指します。

  • 「肝」は「酸味」を好むため、肝の働きを強くさせ過ぎないために、春には酸味を控えめにすると良いでしょう。

《編集後記》
現在、新型コロナウイルスの猛威が世界中を席巻しています。春うららかなこの季節、日本は一番良い季節と言っても過言ではありませんが、自分だけではなく周りの人のことも考え、なるべく罹患せずに済むよう行動したいものです。