季節のハーブとアロマ図鑑 ≪レモン≫

季節のハーブとアロマ図鑑 ≪レモン≫

close up photo of sliced yellow lemon on white surface

●学名:Citrus limon
●科名:ミカン科
●使用部位:果皮
●精油の抽出方法:圧搾法
●香りのタイプ:柑橘系
●香りのノート:トップ

夏にぴったりな爽やかな香り

食卓のフルーツとしておなじみのレモン。食用のものはフロリダ産が有名ですが、精油に使われるレモンは、イタリアのシシリー産のものが名高く、香気が優れているといわれています。果実はビタミンCを多く含むため、多方面に利用されてきました。とくに大航海時代には船員の壊血病対策に薬用として使用されていました。

●レモンの効能効果

◇生命エネルギー(気)を高める

鋭い柑橘系の香りには、心身をリフレッシュし、気(生命エネルギー)を高める働きがあります。頭脳を明晰に保ち、疲労感を防ぎます。

◇免疫力を高める

白血球の活動を活発にして、免疫系を賦活させます。傷を早く治したり、様々な感染症の予防・抑止に効果的です。

◇消化器系の機能を高める

胃酸の役目を助け、消化酵素の分泌を促進するなど、消化器系の機能を高めます。

●おすすめの利用法

▽芳香浴
集中力が必要なときに大変役立ちます。脳を刺激してリフレッシュできるので、頭がボーっとするときや、一日が始まる朝に香りをかぐのがおすすめです。 

▽おすすめブレンド
  ・レモン+ペパーミント(スッキリ爽やか)
  ・レモン+グレープフルーツorオレンジ(フルーツバスケット)

*レモンの精油を高濃度で使用すると、皮膚刺激があるため敏感肌の人はご注意ください。また、光毒性があるので、塗布直後は日光に当らないようご注意ください。

中世十字軍の宝物

中世の聖地回復の戦いで、十字軍がヨーロッパに持ち帰った宝物の中に、レモンが入っていたといわれています。十字軍がきっかけとなり、レモンの果汁を飲む習慣や調理法が、ヨーロッパ中に広まっていきました。

血糖値スパイクの予防に

食事の前にレモン水を飲むと、食後の血糖値急上昇を抑えることが分かっています。炭水化物摂取による血糖値の急上昇が気になる方は、食前のレモン水がおすすめですよ。

あとがき

夏の定番であるレモンですが、血糖値スパイクの予防になるとは驚きです。今年は水分補給もかねて、レモン水を冷蔵庫に常備しています。いつもなら温かい飲み物の方が良いのですが、暑さを感じるときは体の熱を取り去るために冷えたレモン水を飲むようにしています。

皆様も熱中症にはお気をつけて、水分補給をしてお過ごしくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。