はじめての中国茶会(第3回)

はじめての中国茶会(第3回)

2018-12-28

2018年12月15日(土)、「はじめての中国茶会(第3回)」を開催いたしました。

講師直筆の茶譜

 

●当日の講師:美甘真理子

●ミニスイーツ:KUMI茶菓さんのブラウニー&クッキー、ドライフルーツ

 

◎第一のお茶「茉莉花茶・金賞龍珠」(花茶)

茉莉花茶は別名ジャスミン茶とも言われ、日本でも有名ですが、作り方は意外と知られていないことが多いです。花茶と呼ばれるカテゴリーに入り、中国六大分類茶には入りません。多くは緑茶にジャスミンのつぼみを重ねて、”薫”という香りづけのプロセスを経て完成させます。この”薫”の回数と花および茶葉の品質によって、ジャスミン茶の香りと品質が変わります。通常は1~3回で、高級な茶葉は5回ほど香りづけをします。「金賞龍珠」は中国最高級のジャスミン茶です。

形は小さく丸まっており、白く見える部分が茶葉の新芽です

   

 

 

 

 

 

◎第二のお茶「鳳凰単叢烏龍茶・柚花香雪片」(青茶)

広東省南西部の潮州地区で生産された中国四大烏龍茶の一つ。元々は鳳凰山で作られ、鳳凰水仙種が茶葉の品種であること、さらに元々は1本の木から作られていたために「鳳凰単叢」と呼ばれるようになりました。現在は接ぎ木で増やしたものも含まれますが、1本の木から作られたものも存在します。特徴的なのはその香りで、産地・茶樹・製法により様々な香りを楽しめます。いずれも後からフレーバーで香りづけをしたものではなく天然の香りで、現在その数も80種類もあると言われています。今回は「柚花香」をご用意いたしました。柑橘系の香りが爽やかな一品です。「雪片」は早冬に摘むお茶で旨みがギュッと詰まっており、採取時期が限られているため希少性が高いと言われています。

    

 

◎第三のお茶「雲南普洱茶(熟)・老宮廷」(黒茶)

プーアール茶(普洱茶)は雲南省で作られるお茶で、有名な産地に孟海(モンハイ)地区などがあります。プーアール茶は餅茶という形にした固形茶が一般的ですが、今回は散茶というバラバラの茶葉をご用意しました。プーアール茶には珍しく新芽が多い等級の高いものになります。プーアール茶は長く寝かせるほど価値が高くなりますが、今回のお茶は20年ものとなり大変貴重な一品です。

プーアール茶と相性の良い紫砂壺で淹れていきます
数回淹れた後に菊花を加えて味の変化を楽しみました

 

プーアル餅茶。左が熟茶、右が生茶。

 

 

 

 

 

 

 

第3回目の「はじめての中国茶会」は、初めて女性のみの参加者となりました。さしずめ女子会のようで、皆様和気あいあいと楽しんで頂けたようです。

    

 

今回で「はじめての中国茶会」は一旦終了となります。また来年も何らかの形で中国茶に触れる機会を設けたいと思いますので、ご興味のある方は是非ともご参加くださいませ。