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風邪の漢方薬

あれよあれよという間に、もう2月ですね。

今年の冬は新型コロナウイルス肺炎が発生し、世間が騒がしくなっています。まさしく時行感冒(じこうかんぼう)ですね。原因はウイルスなので、基本的な予防策は、風邪やインフルエンザと同じです。つまり、うがい・手洗い、あとは免疫力を低下させない生活ですね。

もし咳がでているなら、マスク着用はお忘れなく。
怪しいと思ったら、保険所などの関連機関にすぐお電話を。

予防法は前回の「風邪と養生法~1月」の記事も参考にしてみてください。

風邪と養生法~1月~

 

今回は風邪予防の漢方薬や、罹患してしまった後に服用する漢方薬を解説します。

風邪の漢方薬

●風邪をひきやすい人の予防におすすめの漢方薬

普段から汗のかきやすい人は表が虚しているため、風邪の罹りやすい体質です(汗腺が開いて閉じにくくなっているので、外邪が侵入しやすくなります)。外邪の侵入を防ぐことを目的に、以下の漢方薬がよく使われます。
    玉塀風散(リンク先:小太郎漢方製薬)
    衛益顆粒S(リンク先:イスクラ産業)
 

風寒感冒を発症した場合

寒い冬には寒邪が風邪と結びつくため、風寒の邪気による感冒(風寒感冒)が起きやすくなります。
    
<急性期:悪寒を感じてから発熱・発汗までの時期に飲む主な漢方薬>
症状:悪寒がひどい、発熱は軽い、無汗、頭痛、関節の疼痛、温かい飲み物を好むなど。

辛温解表剤
   麻黄湯(最強)・葛根湯(強)・桂枝湯(中)
上記の()内は発汗力を示しています。体温が上がって発熱しても、汗から体温を逃がすことが出来れば必要以上に体温は上昇しません。麻黄湯と葛根湯は汗がまだ出ず、悪寒がひどい時のみ有効ですので注意が必要です。使える期間が短いので、自汗のある人にも有効な桂枝湯を最初から飲む方が無難に過ごせるでしょう。麻黄を含んだ漢方薬(麻黄湯、葛根湯など)は血圧を上げることがあるので、高血圧の方は特に注意が必要です。

   小青竜湯
上記の症状以外に水様鼻水、くしゃみ、薄い痰が出る人に用います。風寒感冒と*水飲が同時に起こった症状なので、発汗解表と水飲を同時に取り除きます。麻黄を含みます。(*水飲:余分な水がたまった状態)

<亜急性期:発熱・発汗した後に服用する代表的な漢方薬>
症状:熱が1日のうちに上がったり下がったりする、胸が苦しい、食欲不振、炎症が気管の方に及ぶなど。

和解剤   
   小柴胡湯
急性期に治らず、上記のような症状が出てきた場合、病邪が半表半裏に侵入したと判断します。小柴胡湯は半表半裏に邪があるときによく使用される漢方薬です。辛温解表剤で胃腸障害を起こす人は最初から小柴胡湯を服用する方が良いでしょう。

●風熱感冒を発症した場合

元来、冬の時期は風寒感冒の方が多いのですが、生活スタイルの変化によって冬の時期にも、熱症状が主体の風熱感冒が見られることが多くなりました。

<風熱感冒の代表的な漢方薬>
症状:身熱が顕著、悪寒はあまりない、喉が赤く腫れて痛む、黄色い鼻水や痰、喉が渇いて水を飲みたがる、頭が腫れたように痛むなど。

辛涼解表薬
   銀翹散(金羚感冒散)・麻杏甘石湯・柴葛解肌湯
悪寒が少なく、喉や気管支の炎症から始まる風熱感冒に対しては、上記のような清熱作用のある漢方薬を使用します。

●虚人感冒

元々体が虚弱なために、それほど邪気が強くない風邪に対しても抵抗力がなく、感冒に罹ってしまう場合を『虚人感冒』と呼びます。体力のない人に上記のような強い作用の漢方薬を用いると、少ない体力も奪われてしまうので、体力を補いながら風邪を除くような漢方薬を用います。

<虚人感冒の代表的な漢方薬>

扶正解表剤
   参蘇飲・麻黄附子細辛湯
参蘇飲の効能は温和なため、風寒感冒に罹ったお年寄りや小児、虚弱体質な方の治療に適しています。特に痰や咳の多い人に有効です。寒気や冷えの強い人には麻黄附子細辛湯を使用します。


●まとめ 

以上、風邪(感冒)に使用する代表的な漢方薬を簡単にご紹介しました。ここに記載した漢方薬の他にも、感冒に使用する漢方薬は多種多様で、例えば、胃腸の不調を伴う感冒には「柴胡桂枝湯」や「藿香正気散」を使用することがあります。感冒は症状の変化が速いため、一種類の漢方薬で治療するのは難しい疾患です。人によっては持病や併用薬に留意する必要があるので、自己判断せずに医療機関や薬局で相談することをお勧めします。

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